天才声優・関智一さんの全出演作レビューを目指すブログ

天才声優・関智一さんの声と演技に惚れ込んでファンになった私が、デビューから現在に至るまでの関さんのあらゆる出演作品の感想を述べることを目指す無謀なブログです。

天空のエスカフローネ

(ネタバレあり。ド素人・新参ファンの感想なので、的外れなことを言っているかもしれません。ご容赦・ご笑覧ください。)


天空のエスカフローネ
1996年4〜9月/テレビアニメ(テレビ東京ほか)/ファンタジー、ロボットアクション、ラブロマンス

関さん 23〜24歳ごろ
(※テレビアニメやドラマCDなどで音声収録時期が不明な場合、原則として放送時/発売時の関さんの年齢を記載)

役名 バァン・ファーネル
年齢 不明。10代半ば?
役の属性 準主人公
役の職業・所属 異世界(惑星?)「ガイア」の小国ファーネリアの若き国王
役の性格・背景 王位継承のための試練「龍狩り」の最中、戦っていた龍と共に突如地球に飛ばされ主人公ひとみと出会う。ひとみの予知能力に助けられ辛くも龍狩りを成功させた直後、今度はひとみと二人でガイアに飛ばされる形で帰還。正式に王位継承を果たすも、戴冠の儀式のさなかザイバッハ帝国の襲撃を受けファーネリアは滅亡。即位まもなく亡国の王となってしまう。
勇敢で知性があり剣の腕も悪くないが、複雑な生い立ちや逃亡者としてさげすまれる兄の存在、王としてのプレッシャーなどが心に重くのしかかっており、やや影がある。特に序盤では憂鬱そうな色が濃い。心身共にまだ未熟な部分があり、本人もそれを自覚している。
兄フォルケンが龍狩りの途中で怖気づいて逃亡したとされる十年前の事件がトラウマになっている。物語の途中で、兄がザイバッハに身を投じていたことが判明し衝撃を受けた。
知り合って間もないひとみを懸命に守ろうとするなど、紳士的な正義感を持った少年。物語開始当初はひとみに対しやや尊大な態度を取ることもあったが、次第に強い絆で結ばれていく。
「呪われた魔族」と忌避される龍神人(りゅうじんびと)の母親を持ち、背中に羽根を生やすことができる。幼い頃父母を失っている。
声のトーン、演技の雰囲気など 初々しさを感じさせる中高音。
もちろん今の関さんのお声も大好きなのだが、20代前半の頃のみずみずしい声音はまた格別なものがある……。たまらん……。
話し方は、端正だがどこか抑圧されたような印象を受けた。全てが解決した最終シーンでは穏やかな声を聞かせてくれるのだが、そこに至るまでの間は、常に苦悩の影がうっすらとにじんでいたように感じる。兄との確執や国を滅ぼされた悲哀と怒りなど、様々な重荷を背負った少年の声にふさわしかったと思う。
素人である私には「若い頃からうまかったんだなぁ」としか思えなかったのだが、若林和弘音響監督には「お前はいつも70点の芝居ばかりする。70点では直しようがないから100点か0点のどちらかにしてくれ」とよく怒られたそうだ。関さん本人によると、「表現しないといけないという強迫観念にとらわれ過剰に演技をしすぎる傾向があり、『相手に話す』という核心が疎かになっていたのではないか」(『プロフェッショナル13人が語る わたしの声優道』より要約)とのこと。それを意識して聞いてみると、所々そんなふうに思えなくもないかもしれないけど……うーん……。改めて、お芝居って本当に難しいものなんだなぁ。
音響監督 若林和弘
共演者 坂本真綾三木眞一郎大谷育江高山みなみ中田譲治 ほか。
皆さんものすごくお上手……。テレビアニメ初出演にして初主演の坂本さん、当時16歳とは思えない……!あと、第25話終盤の、狂った野望をむき出しにしたバスラムの将軍(茶風林さん)の演技に鳥肌が立った!
ディランドゥ役高山みなみさんの狂気あふれる悪人演技、迫力満点で凄かった!比較的普通に喋っているシーンでは、悪役ながらめちゃくちゃカッコ良かったし……。コナンの声で繰り広げられる凶悪な芝居、すごく新鮮に感じた。そしてシド王子およびセレナとの三役演じ分け……。
原作 矢立肇河森正治


ファンタジー冒険活劇×ロボットアクション×恋愛。土地から土地へ旅を続けるたびに新たな展開が生まれ、ストーリーが盛り上がっていく。90年代の絵柄が懐かしい。音楽もいいなぁ。サントラが欲しいくらい。演出は、すごく面白いと思える回と普通の回があった。Wikipediaによると、テレビ放送で初めて、本編中でCGを使用した作品だという。そうなのか……。
前半は毎話楽しんで見ることができたが、後半では「運命改変装置」や「アトランティスの力」に関する劇中の理屈が理解できず、ストーリーについていけなかったのが残念。結局、ドルンカークが何をしたかったのか最後までわからなかった……。
スタッフに、矢立肇河森正治逢坂浩司菅野よう子溝口肇の各氏など、私でも名前を聞いたことのある方々が揃っている。毎回参加ではないが、黄瀬和哉渡辺信一郎の両氏の名前もクレジットに見つけた。


第1話、初登場したバァン。龍との戦いの中で鎧と上着が破れ散る。戦いが終わると、筋肉質ではあるものの思いのほか華奢な、十代の少年らしい肢体が目につく。印象的な演出だと思う。本作では、アレンをはじめとする大人の男性はみな長身で肩幅もがっしりと広く、バァンと並ぶと体格の違いが目立つ。アニメでは珍しくないことなのかもしれないが、体格差が誇張されているように思える。国王という重い立場にあるバァンが、その実、心身ともに成長途上の少年であることを強調しているのかもしれない。


キャラの中ではバァンが一番好きだ。苦悩を背負ったあの雰囲気も含めて、惹かれるものがある。メルル、ドライデンもいい。メルル役大谷さんの演技、可愛くて感情表現も鮮やかで、素敵だったなぁ……。
そして、最終話で衝撃の正体が明らかになったディランドゥ。あんなに横暴なのに、部下たちからは上官として大切に思われていることをうかがわせる描写があり、不思議に思っていたのだが……あの狂気の奥に潜むセレナのか弱さを、みんなが無意識に感じ取っていたからなのだろうか……。


第5話のファーネル兄弟再会エピソードが特に良かった。この回は絵コンテ・演出が渡辺信一郎氏。好みだった……。
第11話の、ひとみが心肺停止に陥ってから息を吹き返すまでのシーンもイイ。
自分も死んでしまいそうなほど息を荒げて懸命に心臓マッサージを施す関さんの演技……堪能させて頂いたが、ああして荒い呼吸を繰り返すお芝居は酸欠になってキツイと聞いたことがある。それに、息にバリエーションをつけるのが大変そう(プロにとってはそれほど難しいことではないのかもしれないが……)。
第19話の未遂に終わったバァンの告白、台詞は「おまえが欲しい」。Gガン・ドモンと同じなのは偶然か?そういえばこの第19話「恋の黄金律作戦」、内容がカオスだった……。フォルケンの「竜(※バァンのこと)にはまだ一線を越える度胸はありません」には笑ってしまった……。


途中で映像が一部変更になるまで、ものすごいエンディング詐欺である(笑)ひとみがバァンとくっつくことを視聴者に予期させないためのミスリーディングだったのだろうか……?

それにしても、せっかく両想いになったひとみとバァン、別れなくても良かったと思うのだが……。このままガイアで生きたいと告げたひとみに、「構わないさ。ひとみがそうしたいのなら」と答えておきながら、直後に「でも俺たちはいつでも会えるだろう。思いが通じていれば」と言ってひとみを地球に帰してしまうバァン……。だったら最初から「ダメだ。おまえは元の世界で幸せになった方がいい」と言えばいいのに……。



2クール作品だと鑑賞するのに日数がかかってしまい、なかなかレビューが書けないなぁ。