天才声優・関智一さんの全出演作レビューを目指すブログ

天才声優・関智一さんの声と演技に惚れ込んでファンになった私が、デビューから現在に至るまでの関さんのあらゆる出演作品の感想を述べることを目指す無謀なブログです。

ジョーカー・ゲーム

(ネタバレあり。ド素人・新参ファンの感想なので、的外れなことを言っているかもしれません。ご容赦・ご笑覧ください。)

5/2に放送された「声優と夜あそび 40代BIG5大集結スペシャル」にて本作アフレコ時の思わぬ裏話が語られていたことから、急きょ再鑑賞することに。

ジョーカー・ゲーム
2016年4〜6月/テレビアニメ(AT-Xほか)/サスペンス、ミステリー、歴史

関さん 43歳ごろ
(※テレビアニメやドラマCDなどで音声収録時期が不明な場合、原則として放送時/発売時の関さんの年齢を記載)

役名 佐久間中尉
年齢 不明。推定20〜30代?
役の属性 第1話・第2話の主人公。第3話以降は登場せず。
役の職業・所属 職業軍人大日本帝国陸軍中尉。
役の性格・背景 生真面目な軍人。士官学校を優秀な成績で卒業したエリート。参謀本部との連絡係としてD機関に出向した。
天皇を生き神として崇拝し、国のために死ぬことを至上の名誉ととらえる典型的な戦前の日本軍人であり、「死ぬな殺すな」をモットーとするD機関に嫌悪と反感を抱いていた。しかし、D機関の初仕事に参加したことによりその心境に変化が生まれる。
声のトーン、演技の雰囲気など 中低音〜中音。比較的関さんの地声に近いか??知性と男気を兼ね備えたエリート軍人の雰囲気がよく表れた喋り方。武藤大佐などと違って、気品こそあれ粗野な感じは全くない。そこはかとなく漂う大人の色気。
音響監督 岩浪美和
共演者 堀内賢雄、下野鉱、木村良平細谷佳正森川智之梶裕貴福山潤中井和哉櫻井孝宏津田健次郎 ほか
当代の売れっ子男性声優を集めた豪華キャスト。前後編に分かれている場合を除いて、全ての回が独立したエピソードになっており、堀内さん以外の各人が1話(or2話)ずつ各回の主人公を担当する形式。自身が主役でないエピソードには登場しないか、登場しても台詞がなかったり一言二言のみだったりする。
原作 柳広司
小説「ジョーカー・ゲーム」シリーズ
2008〜
角川書店


5段階ぐらいのステップを踏んで少しずつ関さんファンになった私だが、その2段階目にあたるのがこの作品である。
元々原作が好きで、アニメ版も観てみたら素敵で思いのほかハマってしまい、思わず購入したドラマCDで関さんの演技の凄さに圧倒される……という流れをたどっている。そういう意味で思い入れがあると共に、作品自体も大好きなアニメ。雰囲気も演出も大人っぽく洗練されていてすごく好み。実写を観ているような気分になる。関さんも「ストーリーがめちゃくちゃ面白くて大好き」と語っており、なんか嬉しい。
各話30分という制限の中で話をまとめるためか、ストーリーが原作から変更されている部分もあるが、原作のエッセンスがしっかり凝縮されていて原作ファンとしても納得。アニメの公式サイトを閲覧すると、時代背景のリサーチや資料集めが丹念に行われたことが伝わってくる。また、オープニング映像がかっこいい。U-NEXTの配信では見られなかったが、昭和初期の時代感が盛り込まれた浮世絵風エンドカードも見逃せない(ツイッターにて、エンドカード作者・板津匡覧さんがまとめツイートを公開されている)。


キャラクター原案・三輪士郎さんのツイートで気付いたことだが、最終話のミーティングでなんとなく小田切に優しかった甘利・田崎の二人は、のちに自分たちも標的に死なれてしまう。また、そのミーティング風景は、アングルなど、第1話のトランプシーンとデジャヴを感じるように作られているそうだ。くわえ煙草で立ち去る神永、灰皿に捨てていく三好……など、機関員たちの(というか、彼らが演じるカバーの)性格の違いも垣間見えて面白いシーン。最終話エンディングは原作と反対の方向性だが、第1話冒頭と対応していて粋だし、これはこれで良き。


第2話終盤、武藤大佐の執務室で大佐と渡り合う場面の、佐久間中尉(関さん)の白々しい感じが最高!
同じく第2話、ラストシーンもすごく好きだ。
「自分はあくまで軍人です。必要とあらばいつでも腹を切る覚悟があります。ただ……」
(美しい陽光の中、佐久間の周りにハラハラと舞う桜。通り過ぎていく、銃を担いだ兵士の隊列。遠ざかっていく結城中佐の背中)
「……ただ、駒として使い捨てられるのはごめんだ……!」
関さんの演技、極上。同時に、シーン自体もとても印象的。
このシーン、それまでずっと続いていた桜並木が、ちょうど佐久間が立ち止まった場所で途切れる。結城はそこから少しずつ離れていき、佐久間の周りにだけ桜が降っている格好だ。その桜吹雪の中に、兵士たちが向かってきて佐久間とすれ違っていく。この桜は、日本軍の思想の象徴なのだろうか。
今回の任務を通して大きな心境の変化を経験した佐久間だが、日本軍の一員である限り、どんな理不尽な命令にも従わざるを得ない。たとえ、上官の保身や名誉欲のために意味なく無駄死にさせられるとしても。とどまることなく佐久間の上に舞い落ちる桜は、彼を縛り続ける日本軍の現実を表しているのかもしれない。それでも佐久間は決然と空を見上げて思う。「駒として使い捨てられるのはごめんだ」と。軍人という生き方と矛盾する考えを抱くようになった彼を、これからどんな運命が待つのだろう。


ヘロQ版「無限の住人」パンフレット撮影の合間をぬって収録に駆けつけたため、関さんだけ着物にカツラ+顔に傷の特殊メイクでアフレコしたという本作。
前述のBIG5スペシャルにて「まさか時代劇のコスプレしながらやってるとは思えない出来だよあれは」とコメントしていた関さん。私も今回見直して、本当にそう思った。



意味は特にないが……以下をまとめてみた。
○各回の主人公
○登場するD機関メンバー
○↑のうち、台詞のある人(主人公を除く)
アバンタイトルに挿入される前回エピソードの映像、および予告編はノーカウント。
- 主人公 登場するD機関メンバー うち、台詞あり
第1話 佐久間 全員 結城、三好、実井、神永、甘利、小田切、波多野
第2話 (※1話の振り返りを除く。明確に顔が映っている場合のみカウント)
結城、三好
結城、三好
第3話 波多野(=島野亮祐) 結城、田崎、福本 結城
第4話 本間軍曹、福本(=塩塚朔&草薙行仁) - -
第5話 神永(=伊沢和夫) 結城 結城
第6話 田崎(=瀬戸礼二) 結城 -
第7話 甘利(=内海脩) 結城 結城
第8話 蒲生次郎 - -
第9話 実井(=森島邦雄) 結城 結城
第10話 アーロン・プライス 若き日の結城、波多野、田崎、神永 田崎
第11話 ヘルマン・ヴォルフ、三好(=真木克彦)※世界観説明のみ、台詞はなし 結城(若き日&現在) 結城(若き日&現在)
第12話 田切(=飛崎弘行) 全員 全員

- 登場するエピソード数 台詞のあるエピソード数(世界観説明の文章含む)
- メイン回 脇役回 メイン回 脇役回
結城(若き日の姿を含む) 0 10 0 8
佐久間 2 0 2 0
三好 1 3 1(世界観説明のみ、台詞はなし) 3
神永 1 3 1 2
田切 1 1 1 1
甘利 1 2 1 2
波多野 1 3 1 2
実井 1 2 1 2
福本 1 3 1 1
田崎 1 4 1 2

ちなみに、アニメの本編中では波多野と実井のみ喫煙描写がない。