天才声優・関智一さんの全出演作レビューを目指すブログ

天才声優・関智一さんの声と演技に惚れ込んでファンになった私が、デビューから現在に至るまでの関さんのあらゆる出演作品の感想を述べることを目指す無謀なブログです。

神楽坂怪奇譚「棲」

(ネタバレあり。ド素人・新参ファンの感想なので、的外れなことを言っているかもしれません。ご容赦・ご笑覧ください。)

「神楽坂怪奇譚『棲』」
2020年8月15日/朗読劇(配信)/怪奇・ホラー

関さん 47歳
(※テレビアニメやドラマCDなどで音声収録時期が不明な場合、原則として放送時/発売時の関さんの年齢を記載)


※鑑賞から間が空いてのレビューのため、誤りがある可能性があります。すみません。

役名 泉鏡花、女、兄弟子、弟弟子、忠七(一人五役)
年齢 全員不明
役の職業・所属 泉鏡花=作家、女=(自称)芸者/物の怪、兄弟子=講談師、弟弟子=講談作家、忠七=泉鏡花の使用人
役の性格・背景 割愛
声のトーン、演技の雰囲気など 低音〜中高音。全ての登場人物をお一人で演じきっている。鏡花と女の会話が作中の大半を占めているが、声色より話し方の違いに比重を置いた演じ分けであるように思った。演劇より落語に近い雰囲気を感じた。
原作・脚本 藤沢文翁


羽佐間道夫さん&朴璐美さんプロデュースによる「体感型生配信」朗読劇。同じ台本を、声優・俳優たちが日替わりで演じる。関さんがリスペクトする山路さん(朴璐美さんの旦那さんでもある)の回も観たかったが、お金の都合で断念。


豊かな表情や身振り手振りもまじえた迫真の朗読。圧巻!一人複数役の鬼気迫るやりとり、まるで吸い込まれそうだった。
チラチラと垣間見える女の不気味さが絶品。
女が鏡花の心の内奥を言い当てるようなことを言った時の、鏡花の「……え、……」が素晴らしい……。

天空のエスカフローネ

(ネタバレあり。ド素人・新参ファンの感想なので、的外れなことを言っているかもしれません。ご容赦・ご笑覧ください。)


天空のエスカフローネ
1996年4〜9月/テレビアニメ(テレビ東京ほか)/ファンタジー、ロボットアクション、ラブロマンス

関さん 23〜24歳ごろ
(※テレビアニメやドラマCDなどで音声収録時期が不明な場合、原則として放送時/発売時の関さんの年齢を記載)

役名 バァン・ファーネル
年齢 不明。10代半ば?
役の属性 準主人公
役の職業・所属 異世界(惑星?)「ガイア」の小国ファーネリアの若き国王
役の性格・背景 王位継承のための試練「龍狩り」の最中、戦っていた龍と共に突如地球に飛ばされ主人公ひとみと出会う。ひとみの予知能力に助けられ辛くも龍狩りを成功させた直後、今度はひとみと二人でガイアに飛ばされる形で帰還。正式に王位継承を果たすも、戴冠の儀式のさなかザイバッハ帝国の襲撃を受けファーネリアは滅亡。即位まもなく亡国の王となってしまう。
勇敢で知性があり剣の腕も悪くないが、複雑な生い立ちや逃亡者としてさげすまれる兄の存在、王としてのプレッシャーなどが心に重くのしかかっており、やや影がある。特に序盤では憂鬱そうな色が濃い。心身共にまだ未熟な部分があり、本人もそれを自覚している。
兄フォルケンが龍狩りの途中で怖気づいて逃亡したとされる十年前の事件がトラウマになっている。物語の途中で、兄がザイバッハに身を投じていたことが判明し衝撃を受けた。
知り合って間もないひとみを懸命に守ろうとするなど、紳士的な正義感を持った少年。物語開始当初はひとみに対しやや尊大な態度を取ることもあったが、次第に強い絆で結ばれていく。
「呪われた魔族」と忌避される龍神人(りゅうじんびと)の母親を持ち、背中に羽根を生やすことができる。幼い頃父母を失っている。
声のトーン、演技の雰囲気など 初々しさを感じさせる中高音。
もちろん今の関さんのお声も大好きなのだが、20代前半の頃のみずみずしい声音はまた格別なものがある……。たまらん……。
話し方は、端正だがどこか抑圧されたような印象を受けた。全てが解決した最終シーンでは穏やかな声を聞かせてくれるのだが、そこに至るまでの間は、常に苦悩の影がうっすらとにじんでいたように感じる。兄との確執や国を滅ぼされた悲哀と怒りなど、様々な重荷を背負った少年の声にふさわしかったと思う。
素人である私には「若い頃からうまかったんだなぁ」としか思えなかったのだが、若林和弘音響監督には「お前はいつも70点の芝居ばかりする。70点では直しようがないから100点か0点のどちらかにしてくれ」とよく怒られたそうだ。関さん本人によると、「表現しないといけないという強迫観念にとらわれ過剰に演技をしすぎる傾向があり、『相手に話す』という核心が疎かになっていたのではないか」(『プロフェッショナル13人が語る わたしの声優道』より要約)とのこと。それを意識して聞いてみると、所々そんなふうに思えなくもないかもしれないけど……うーん……。改めて、お芝居って本当に難しいものなんだなぁ。
音響監督 若林和弘
共演者 坂本真綾三木眞一郎大谷育江高山みなみ中田譲治 ほか。
皆さんものすごくお上手……。テレビアニメ初出演にして初主演の坂本さん、当時16歳とは思えない……!あと、第25話終盤の、狂った野望をむき出しにしたバスラムの将軍(茶風林さん)の演技に鳥肌が立った!
ディランドゥ役高山みなみさんの狂気あふれる悪人演技、迫力満点で凄かった!比較的普通に喋っているシーンでは、悪役ながらめちゃくちゃカッコ良かったし……。コナンの声で繰り広げられる凶悪な芝居、すごく新鮮に感じた。そしてシド王子およびセレナとの三役演じ分け……。
原作 矢立肇河森正治


ファンタジー冒険活劇×ロボットアクション×恋愛。土地から土地へ旅を続けるたびに新たな展開が生まれ、ストーリーが盛り上がっていく。90年代の絵柄が懐かしい。音楽もいいなぁ。サントラが欲しいくらい。演出は、すごく面白いと思える回と普通の回があった。Wikipediaによると、テレビ放送で初めて、本編中でCGを使用した作品だという。そうなのか……。
前半は毎話楽しんで見ることができたが、後半では「運命改変装置」や「アトランティスの力」に関する劇中の理屈が理解できず、ストーリーについていけなかったのが残念。結局、ドルンカークが何をしたかったのか最後までわからなかった……。
スタッフに、矢立肇河森正治逢坂浩司菅野よう子溝口肇の各氏など、私でも名前を聞いたことのある方々が揃っている。毎回参加ではないが、黄瀬和哉渡辺信一郎の両氏の名前もクレジットに見つけた。


第1話、初登場したバァン。龍との戦いの中で鎧と上着が破れ散る。戦いが終わると、筋肉質ではあるものの思いのほか華奢な、十代の少年らしい肢体が目につく。印象的な演出だと思う。本作では、アレンをはじめとする大人の男性はみな長身で肩幅もがっしりと広く、バァンと並ぶと体格の違いが目立つ。アニメでは珍しくないことなのかもしれないが、体格差が誇張されているように思える。国王という重い立場にあるバァンが、その実、心身ともに成長途上の少年であることを強調しているのかもしれない。


キャラの中ではバァンが一番好きだ。苦悩を背負ったあの雰囲気も含めて、惹かれるものがある。メルル、ドライデンもいい。メルル役大谷さんの演技、可愛くて感情表現も鮮やかで、素敵だったなぁ……。
そして、最終話で衝撃の正体が明らかになったディランドゥ。あんなに横暴なのに、部下たちからは上官として大切に思われていることをうかがわせる描写があり、不思議に思っていたのだが……あの狂気の奥に潜むセレナのか弱さを、みんなが無意識に感じ取っていたからなのだろうか……。


第5話のファーネル兄弟再会エピソードが特に良かった。この回は絵コンテ・演出が渡辺信一郎氏。好みだった……。
第11話の、ひとみが心肺停止に陥ってから息を吹き返すまでのシーンもイイ。
自分も死んでしまいそうなほど息を荒げて懸命に心臓マッサージを施す関さんの演技……堪能させて頂いたが、ああして荒い呼吸を繰り返すお芝居は酸欠になってキツイと聞いたことがある。それに、息にバリエーションをつけるのが大変そう(プロにとってはそれほど難しいことではないのかもしれないが……)。
第19話の未遂に終わったバァンの告白、台詞は「おまえが欲しい」。Gガン・ドモンと同じなのは偶然か?そういえばこの第19話「恋の黄金律作戦」、内容がカオスだった……。フォルケンの「竜(※バァンのこと)にはまだ一線を越える度胸はありません」には笑ってしまった……。


途中で映像が一部変更になるまで、ものすごいエンディング詐欺である(笑)ひとみがバァンとくっつくことを視聴者に予期させないためのミスリーディングだったのだろうか……?

それにしても、せっかく両想いになったひとみとバァン、別れなくても良かったと思うのだが……。このままガイアで生きたいと告げたひとみに、「構わないさ。ひとみがそうしたいのなら」と答えておきながら、直後に「でも俺たちはいつでも会えるだろう。思いが通じていれば」と言ってひとみを地球に帰してしまうバァン……。だったら最初から「ダメだ。おまえは元の世界で幸せになった方がいい」と言えばいいのに……。



2クール作品だと鑑賞するのに日数がかかってしまい、なかなかレビューが書けないなぁ。

空挺ドラゴンズ

(ネタバレあり。ド素人・新参ファンの感想なので、的外れなことを言っているかもしれません。ご容赦・ご笑覧ください。)

空挺ドラゴンズ
2020年1〜3月(全12話)/テレビアニメ(フジテレビほか)/ファンタジー、冒険活劇、日常、ヒューマンドラマ

関さん 47歳ごろ
(※テレビアニメやドラマCDなどで音声収録時期が不明な場合、原則として放送時/発売時の関さんの年齢を記載)


役名 ロッコ
年齢 不明。40〜50代?
役の属性 主要キャラ
役の職業・所属 捕龍船クィン・ザザ号船長代理
役の性格・背景 クィン・ザザ号に強い愛情を抱く船長代理。常に不機嫌そうな顔をしている。ヘビースモーカー。
声のトーン、演技の雰囲気など 中低音。野太めの、渋いおじさま声。こういうお声も素敵。演じ分け本当に凄いよなぁ……。
音響監督 岩波美和
共演者 雨宮天前野智昭花澤香菜斉藤壮馬諏訪部順一櫻井孝宏 ほか。
上記以外にも、数々の人気声優を集めた豪華キャスト。
原作 桑原太矩
漫画「空挺ドラゴンズ
2016〜
講談社good!アフタヌーン」連載

本作は、声の録音を先に行い、それに合わせて作画をする「プレスコ」という手法で作られた。 プレスコのおかげかどうかは私にはわからないが、皆さん非常に鮮やかで生き生きした演技をされていたように思う。聴いていて楽しかった。
ヴァナベル役花澤さん、あどけなさの残る少女っぽい声のイメージが強かったのだが、今回のようなキリッとした役も素敵だなぁ。カッコ良さにときめていてしまった。
監督へのインタビュー(https://www.google.co.jp/amp/s/tokyo.whatsin.jp/579812%3fmode=amp)によると、キャストたちのリアルな人間関係を作品に落とし込む目的で、キャラクターと演者の年代を合わせたキャスティングを行ったそうだ(とはいえ、完全には年代が一致していない部分も。例えば、アニメ公式サイトによるとニコとオーケンは同年代設定だが、それぞれを演じる櫻井孝宏さんと武内駿輔さんにはかなりの年齢差がある)。


とにかく絵が綺麗!私は全く詳しくないのだが、アニメーションを制作したポリゴン・ピクチュアズは日本のCGを牽引する会社だそうで、本作では「3DCGアニメの限界を超えることを目指した」という。
手描きアニメで育った世代だからなのだろうが、今まで観たことのある日本アニメのCGには、何となく違和感を覚えることがしばしばあった(ごく一部の作品しか観ていないので、中には違和感なく作られているものもあったのかもしれないが……)。それだけに、本作ではその圧倒的な見やすさに驚かされる(特に、第2話以降クオリティが上がっているような気がする)。キャラクターたちの、まるで手描きで描かれているかのような違和感のなさ。 私は3DCGの意味さえよくわかっていないような人間なのだが、多分これって、本当に限界突破したレベルのクオリティなのだろう……。これほどの美しい映像をテレビ放映で楽しめるのは嬉しい!


空を旅しながら、龍を狩って生きる乗組員たちの姿を生き生きと描いた作品。世界観が作り込まれていて見ごたえがある。龍捕りは架空の職業ではあるが、お仕事アニメとしても楽しめた。他の方もネットで指摘していたが、飛行船の描写などにジブリの影響を感じる。


愛すべき船長代理・クロッコを好演している関さん。最終話、タキタ捜索が打ち切りになったときの苦渋のクロッコが特に印象的だった。その直後のタキタ決死のダイブは、何度見ても手に汗を握らずにいられない……。

AD-LIVE2017 関智一×羽多野渉

(ネタバレあり。ド素人・新参ファンの感想なので、的外れなことを言っているかもしれません。ご容赦・ご笑覧ください。)


AD-LIVE2017 関智一×羽多野渉

2017/舞台

鈴村健一さんがプロデュースする、声優によるアドリブ芝居プロジェクト「AD-LIVE」。
基本的に、一舞台につき二人〜三人の声優が出演し、即興芝居の掛け合いで物語を紡いでいく。2020年6月現在、2015〜2017の3年分がU-NEXTで配信中である。

普通のアドリブ劇と異なるのは、「アドリブワード」の存在。アドリブワードとは、一般から事前に募集した言葉や文のことで、内容はなんでもあり。演者は、1枚につき1つのアドリブワードが印刷された紙が詰め込まれたカバンを持って舞台に立ち、劇中で適宜そこから1枚ずつ紙を引く。引き当てた言葉は、台詞として必ず使わなければいけないルール。
この「AD-LIVE2017」では「ヒミツ」がテーマで、前年までとは大きく異なる構造になっている。

以下に、ブルーレイディスク付属のブックレットから一部引用して、「AD-LIVE2017」の仕組みを記してみた。

○メインキャストの二人が、それぞれのヒミツを抱えた状態で物語がスタートする。そのヒミツを明かすか明かさないか、明かすならどのタイミングなのか、などはキャストの自由。
○メインキャストに知らされているのは、自分が演じるキャラクターの基本設定とそれぞれが抱えるヒミツ、二人の関係性、結末の行動のみ。 台本はない。相方の演じる役や、詳しい舞台設定などを知ることはできない。事前に、二人の関係性だけが一般公開される。
○あらかじめメインキャストに伝えられたヒミツだけでなく、物語の進行と共に舞台上で新たなヒミツ(=設定)が明かされる。キャストはそのヒミツを組み込みながらストーリーを紡いでいくことになる。
○彩-LIVE(いろどりぶ)と呼ばれる共演者たちが登場する。演者は事前に発表されるが、誰がどのような役で出演するかは舞台上で初めてわかる。彩-LIVEはメインキャストの知らないヒミツも把握している。彼らの芝居も即興で行われる。

(引用&参考:AD-LIVE2017 ブルーレイディスク付属ブックレット)


関さん 45歳


昼の部

役名 パンダ
年齢 不明
役の属性 W主人公の一人。
役の職業・所属 地球所属の宇宙船スターライナー号キャプテン。
(※船名は関さんの即興と思われる。スターライン号とも。)
役の性格・背景 作戦の本当の内容を知る二人の乗組員のうちの一人(もう一人は副リーダーのコンドル)。途中から黒い羽を装着させられた。地球人とバード星人のハーフであり、興奮すると羽が生えると自称している。幼い頃、怪我をして地球に不時着したギロッポン星人「イッチョウメ」を助け、彼と交流を深める。イッチョウメの死後、ギロッポン星有事の際には命を賭して救援することを決意。そのイッチョウメこそ、ギロッポン星のスパイ、コウモリ・アゲハチョウ兄妹の父親であった。
声のトーン、演技の雰囲気など ほぼ関さんの地声?
舞台音響チーフ 長崎明夫
共演者 羽多野渉、砂川禎一郎、廣瀬詩映莉、猪狩敦子、辻本耕志
原作 なし


乗組員の中に潜むスパイは誰なのか、誰と誰が仲間で、それぞれどんな目的を持つのか……。謎が謎を呼ぶ展開だが、終始愉快にわちゃわちゃしている。実は2陣営のスパイがいたというのが面白い。下ネタ多目。「生命維持ドリンク」にペッペする関さん、ヒドい〜(笑)


序盤で突然噛み噛みになってしまった砂川さんの肩をぽんぽんする関さんに、ちょっとほっこり。砂川さん、自分がやる予定だった最初の説明を、そうとは知らない関さんが持っていってしまったので動揺したんだとか。


舞台中何度も、彩-LIVE(いろどりぶ)の猪狩さん演じるアゲハチョウを自分の彼女という設定にしようとした関さん。猪狩さんは毎回断固として拒絶していたが(笑)、最終盤にてギロッポン星のスパイであることを明かした後、「情報を探り出すためにイイ関係になった」と、パンダと付き合っていたことを認めた。


最初コウモリはアゲハチョウがギロッポン星の仲間という事実を知らない様子だったのだが、波多野さんがアドリブワード「シスコンになる」を引いたせいで、最後には二人が兄妹である設定に……。何年も前に生き別れて互いに現在の顔を知らなかったけれど、途中で気づいた……とかなのかな(笑)


最後に自らのキャラ設定を余さず回収した関さんの姿に、波多野さんは「美学を感じた」とのこと(オーディオコメンタリーより)。同感である。


この昼の部では、事前に関さんと波多野さんに伝えられた宇宙船の任務の内容が、それぞれ異なっていた点がミソ。ヒミツ開封式で「エンディングの行動」(=「ホシを救い、握手をする」)を見た二人は口をそろえて「いい話」と言ったが、その時二人の頭の中では全く違ったストーリー展開が予想されていたのだ。
任務の本当の内容(=「ギロッポン星を狙う敵をミサイルで撃墜する」)を知っていた関さんは、「スパイ出現などの困難を排してミサイル発射を成功させ、ギロッポン星を救うことができた」というエンディングシーンを思い浮かべていただろう。たしかに、普通にいい話である。
対して、「ギロッポン星をミサイルで破壊する」という誤った作戦内容を教えられた波多野さん。自らの演じるコウモリは「ミサイル発射を阻止しようとしているスパイ」であり、キャラクター設定には「訓練の過程で乗組員たちとの友情が生まれてしまった」との文言もある。ラストシーンが「ホシを救い、握手をする」であると知った瞬間、波多野さんの脳内には「ミサイルの発射阻止に成功。スパイであることは明らかになってしまうが、乗組員たちはコウモリとの友情に心を動かされ理解してくれた」というようなストーリーが浮かび上がったであろう。これも間違いなくいい話だ。
このように、主役二人が相反する着地点を目指しながら物語が進行していたのだ。まさしく、彼らの演じるキャラクターが異なる思惑を抱いているのと同じように。これは面白い試み!



夜の部

役名 安倉仁(あぐら・じん)/ノルテ
年齢 45歳
役の属性 W主人公の一人。
役の職業・所属 主夫/地球の防衛者(地底人)
役の性格・背景 地底から来た地底人。自分たちの住みかである地底と表裏一体の地上の平和を守るため、パートナーのメリディエース(大地千香)と共に地上に派遣された。迫害を避けるため、正体は隠している。
八王子にある超高層マンションの上層階にメリディエース及び自身の母親と同居しながら、地上の防衛活動を行っている。メリディエースとは、任務上だけでなく私生活においてもパートナーである模様。本人の言によると、主夫として彼女をサポートしている。料理が得意。
ブルーレイディスク付属ブックレットによると、地底人は女性だけが巨大ヒーローに変身して戦うことができる。劇中の描写を見る限り、女性が変身及び戦闘する力の源となる「マグマパワー」を溜めることが男性の役割であるようだ。
声のトーン、演技の雰囲気など ほぼ関さんの地声?
舞台音響チーフ 長崎明夫
共演者 砂川禎一郎、廣瀬詩映莉、小山めぐみ、辻本耕志、渋木のぼる
原作 なし


めちゃくちゃ面白い。オススメ。
昼の部も楽しいが、個人的には夜の部の方がもっと好きだ。関さん波多野さんが二人きりで舞台にいる時間が長く、二人のアドリブ芝居をより堪能できるのだ。長い間自分たちだけで場をつながなければならなかったお二人は大変だったようだが……。
引いたアドリブワードも昼の部よりはるかに多く、楽しい。それでいて、演劇っぽい感じがちゃんとするのが凄い。アドリブワードを自然な台詞に仕立て上げちゃう関さん、ホントさすが!


アクの強いギャル(なぜか90年代のガングロメイク)を演じた廣瀬さんの怪演が見事だった!関さんが人にいじられる姿、新鮮だった(笑)
素人目ではあるが、廣瀬さん、昼の部も夜の部も生き生きされていたように思う。すごいなぁ。


それまでマッドサイエンティスト風の甲高い声を発していたのに、アドリブワード「ダミ声」を引いた波多野さんに「ダミ声で喋ってくれるか!」と言われ、即座にダミ声に切り替えてみせた渋木さん。観客から満場の拍手!


ドクター芹沢が乱入したシーンで、砂川さん演じる弱井に「弱井さん」と後ろから呼びかける関さんだが、奇声を発して歩き回る芹沢に気を取られていたのか砂川さん気づかず。関さんが何度声をかけても反応がない。ついに、笑いながら砂川さんの肩を叩く関さん。「えっ」と振り返る砂川さん。
なんだか微笑ましくて、このくだりが結構好き。こんなアクシデントも、アドリブならではで面白いと思うのだ。


「詳しくはwebで」、笑った!神引き!
関さんお得意の銭形警部のモノマネ、いつ聞いてもお見事!
クライマックス、連続してアドリブワードを叫びながらポーズを決めまくる関さんが可愛い!叫ぶ前に喉を潤すためか麦茶をつごうとしていた関さんだったが、メリディエースに「早く!」と催促されてしまい、お茶を飲むことはできず……(笑)
ラストの波多野さんとのハグ、気持ちがこもっててグッとくる。こういうところホント素敵だよ〜!


この舞台を見て、関さんって凄いと改めて感じた(波多野さんも十二分に凄かったと思うけど……)。
コメンタリーで波多野さんが言っていたことだが、「共演者や観客に気付かせずいつのまにかアドリブワードを引いていて、絶妙なタイミングでうまく芝居に生かしてしまう」って、名人芸だな……。AD-LIVE出演初めてなのに……。
突発的に起こる様々なイベントに瞬時に対応して舞台上を(舞台の外も(笑))あっちへこっちへ動き回り、彩-LIVEの人々に絡んだり波多野さんをいじったり、ばんばんアクションを起こしていく姿、さすがヘロQ座長!
画面で見ると、すごい汗をかきながら演じていたのがよくわかる。お疲れ様でした。

頭文字D (First Stage)

(ネタバレあり。ド素人・新参ファンの感想なので、的外れなことを言っているかもしれません。ご容赦・ご笑覧ください。)


頭文字
イニシャル
D」(First Stage)

1998年4〜12月/テレビアニメ(フジテレビほか)/カーアクション、青春

関さん 25〜26歳ごろ
(※テレビアニメやドラマCDなどで音声収録時期が不明な場合、原則として放送時/発売時の関さんの年齢を記載)

役名 高橋啓
年齢 21歳
役の属性 主要キャラ。主人公のライバル的存在の一人。
役の職業・所属 職業不明(学生?無職?)。兄・涼介をリーダーとする走り屋チーム「赤城レッドサンズ」のナンバー2。
役の性格・背景 群馬県在住。高身長のイケメン。総合病院院長の次男。女性ファン多し。兄に心酔している。
直情径行で喧嘩っ早い元ヤンだが、根は結構いい奴。知的能力も決して低くはなく、愚直な努力家でもある。拓海に対し強いライバル意識を持つ。喫煙者。
愛車はアンフィニ FD3S RX-7 Type R(1992年式 Ⅰ型)。車体色はコンペティションイエローマイカ
※参考:Wikipedia
声のトーン、演技の雰囲気など 中低音〜中音。所々でドスを効かせた感じに低くなる。男っぽいやや太めな声色だが、野太くなりすぎず、品の良さを感じさせる。「元ヤンだが育ちが良く知性もある」という啓介のキャラがよく表れているように思う。
音響監督 三間雅文
共演者 三木眞一郎子安武人矢尾一樹岩田光央高木渉川澄綾子石塚運昇檜山修之藤原啓治根谷美智子かかずゆみ ほか
原作 しげの秀一
漫画「頭文字D
1995〜2013
講談社・週刊ヤングマガジン連載


クルマに対して何の知識も興味もなかった私。「絶対ハマらないだろうな」と思いつつ観始めたところ、あれよあれよと言う間に引きずり込まれ、原作を買って一気に全巻読んでしまった。アニメ版はまだこのFirst Stageしか観ていないので、続編も早く観なければ。
型遅れのハチロクが強力なマシンを次々となぎ倒していくのが痛快。カーアクションのカッコよさが初めて理解できた。普段はボンヤリ飄々としている主人公が、ひとたびステアリングを握ると天才ドライバーに豹変するのもカッコイイ。
台詞に頼らない、情緒あふれる演出も魅力的だ。時に繊細に、時にドラマチックに、間や余韻を駆使してキャラクターの心情を鮮やかに描き出す。とても好み。
BGMとCGに時代を感じるのは致し方ない。当時はちょうど、CGという言葉が一般社会で聞かれるようになり始めた頃だった。その単語を耳にすると、いかにも「新時代の技術!」という感じがして子供心に胸が踊ったものだ。


関さん演じる啓介の活躍シーンは多い。原作より登場が増えている。
関さん当時からほんとにお上手……。拓海とのバトルでの動揺したモノローグ!第7話の拓海を焚きつけるシーンの、熱く激しい怒りと苛立ち!「関係なくはねえ!お前はオレに勝ったんだからな!お前を負かすのはこのレッドサンズの高橋兄弟しかいねえってことさ!それまで絶対に負けんじゃねえぞ‼︎」シビれる……っ!


イニD啓介の愛車がRX-7フルメタ宗介の愛機がARX-7……。キャラ名とマシンの型番がちょっと似てる……。

ジョーカー・ゲーム

(ネタバレあり。ド素人・新参ファンの感想なので、的外れなことを言っているかもしれません。ご容赦・ご笑覧ください。)

5/2に放送された「声優と夜あそび 40代BIG5大集結スペシャル」にて本作アフレコ時の思わぬ裏話が語られていたことから、急きょ再鑑賞することに。

ジョーカー・ゲーム
2016年4〜6月/テレビアニメ(AT-Xほか)/サスペンス、ミステリー、歴史

関さん 43歳ごろ
(※テレビアニメやドラマCDなどで音声収録時期が不明な場合、原則として放送時/発売時の関さんの年齢を記載)

役名 佐久間中尉
年齢 不明。推定20〜30代?
役の属性 第1話・第2話の主人公。第3話以降は登場せず。
役の職業・所属 職業軍人大日本帝国陸軍中尉。
役の性格・背景 生真面目な軍人。士官学校を優秀な成績で卒業したエリート。参謀本部との連絡係としてD機関に出向した。
天皇を生き神として崇拝し、国のために死ぬことを至上の名誉ととらえる典型的な戦前の日本軍人であり、「死ぬな殺すな」をモットーとするD機関に嫌悪と反感を抱いていた。しかし、D機関の初仕事に参加したことによりその心境に変化が生まれる。
声のトーン、演技の雰囲気など 中低音〜中音。比較的関さんの地声に近いか??知性と男気を兼ね備えたエリート軍人の雰囲気がよく表れた喋り方。武藤大佐などと違って、気品こそあれ粗野な感じは全くない。そこはかとなく漂う大人の色気。
音響監督 岩浪美和
共演者 堀内賢雄、下野鉱、木村良平細谷佳正森川智之梶裕貴福山潤中井和哉櫻井孝宏津田健次郎 ほか
当代の売れっ子男性声優を集めた豪華キャスト。前後編に分かれている場合を除いて、全ての回が独立したエピソードになっており、堀内さん以外の各人が1話(or2話)ずつ各回の主人公を担当する形式。自身が主役でないエピソードには登場しないか、登場しても台詞がなかったり一言二言のみだったりする。
原作 柳広司
小説「ジョーカー・ゲーム」シリーズ
2008〜
角川書店


5段階ぐらいのステップを踏んで少しずつ関さんファンになった私だが、その2段階目にあたるのがこの作品である。
元々原作が好きで、アニメ版も観てみたら素敵で思いのほかハマってしまい、思わず購入したドラマCDで関さんの演技の凄さに圧倒される……という流れをたどっている。そういう意味で思い入れがあると共に、作品自体も大好きなアニメ。雰囲気も演出も大人っぽく洗練されていてすごく好み。実写を観ているような気分になる。関さんも「ストーリーがめちゃくちゃ面白くて大好き」と語っており、なんか嬉しい。
各話30分という制限の中で話をまとめるためか、ストーリーが原作から変更されている部分もあるが、原作のエッセンスがしっかり凝縮されていて原作ファンとしても納得。アニメの公式サイトを閲覧すると、時代背景のリサーチや資料集めが丹念に行われたことが伝わってくる。また、オープニング映像がかっこいい。U-NEXTの配信では見られなかったが、昭和初期の時代感が盛り込まれた浮世絵風エンドカードも見逃せない(ツイッターにて、エンドカード作者・板津匡覧さんがまとめツイートを公開されている)。


キャラクター原案・三輪士郎さんのツイートで気付いたことだが、最終話のミーティングでなんとなく小田切に優しかった甘利・田崎の二人は、のちに自分たちも標的に死なれてしまう。また、そのミーティング風景は、アングルなど、第1話のトランプシーンとデジャヴを感じるように作られているそうだ。くわえ煙草で立ち去る神永、灰皿に捨てていく三好……など、機関員たちの(というか、彼らが演じるカバーの)性格の違いも垣間見えて面白いシーン。最終話エンディングは原作と反対の方向性だが、第1話冒頭と対応していて粋だし、これはこれで良き。


第2話終盤、武藤大佐の執務室で大佐と渡り合う場面の、佐久間中尉(関さん)の白々しい感じが最高!
同じく第2話、ラストシーンもすごく好きだ。
「自分はあくまで軍人です。必要とあらばいつでも腹を切る覚悟があります。ただ……」
(美しい陽光の中、佐久間の周りにハラハラと舞う桜。通り過ぎていく、銃を担いだ兵士の隊列。遠ざかっていく結城中佐の背中)
「……ただ、駒として使い捨てられるのはごめんだ……!」
関さんの演技、極上。同時に、シーン自体もとても印象的。
このシーン、それまでずっと続いていた桜並木が、ちょうど佐久間が立ち止まった場所で途切れる。結城はそこから少しずつ離れていき、佐久間の周りにだけ桜が降っている格好だ。その桜吹雪の中に、兵士たちが向かってきて佐久間とすれ違っていく。この桜は、日本軍の思想の象徴なのだろうか。
今回の任務を通して大きな心境の変化を経験した佐久間だが、日本軍の一員である限り、どんな理不尽な命令にも従わざるを得ない。たとえ、上官の保身や名誉欲のために意味なく無駄死にさせられるとしても。とどまることなく佐久間の上に舞い落ちる桜は、彼を縛り続ける日本軍の現実を表しているのかもしれない。それでも佐久間は決然と空を見上げて思う。「駒として使い捨てられるのはごめんだ」と。軍人という生き方と矛盾する考えを抱くようになった彼を、これからどんな運命が待つのだろう。


ヘロQ版「無限の住人」パンフレット撮影の合間をぬって収録に駆けつけたため、関さんだけ着物にカツラ+顔に傷の特殊メイクでアフレコしたという本作。
前述のBIG5スペシャルにて「まさか時代劇のコスプレしながらやってるとは思えない出来だよあれは」とコメントしていた関さん。私も今回見直して、本当にそう思った。



意味は特にないが……以下をまとめてみた。
○各回の主人公
○登場するD機関メンバー
○↑のうち、台詞のある人(主人公を除く)
アバンタイトルに挿入される前回エピソードの映像、および予告編はノーカウント。
- 主人公 登場するD機関メンバー うち、台詞あり
第1話 佐久間 全員 結城、三好、実井、神永、甘利、小田切、波多野
第2話 (※1話の振り返りを除く。明確に顔が映っている場合のみカウント)
結城、三好
結城、三好
第3話 波多野(=島野亮祐) 結城、田崎、福本 結城
第4話 本間軍曹、福本(=塩塚朔&草薙行仁) - -
第5話 神永(=伊沢和夫) 結城 結城
第6話 田崎(=瀬戸礼二) 結城 -
第7話 甘利(=内海脩) 結城 結城
第8話 蒲生次郎 - -
第9話 実井(=森島邦雄) 結城 結城
第10話 アーロン・プライス 若き日の結城、波多野、田崎、神永 田崎
第11話 ヘルマン・ヴォルフ、三好(=真木克彦)※世界観説明のみ、台詞はなし 結城(若き日&現在) 結城(若き日&現在)
第12話 田切(=飛崎弘行) 全員 全員

- 登場するエピソード数 台詞のあるエピソード数(世界観説明の文章含む)
- メイン回 脇役回 メイン回 脇役回
結城(若き日の姿を含む) 0 10 0 8
佐久間 2 0 2 0
三好 1 3 1(世界観説明のみ、台詞はなし) 3
神永 1 3 1 2
田切 1 1 1 1
甘利 1 2 1 2
波多野 1 3 1 2
実井 1 2 1 2
福本 1 3 1 1
田崎 1 4 1 2

ちなみに、アニメの本編中では波多野と実井のみ喫煙描写がない。

フルメタル・パニック!

(ネタバレあり。ド素人・新参ファンの感想なので、的外れなことを言っているかもしれません。ご容赦・ご笑覧ください。)

やっと全話見れた……。出演作が多すぎてなかなか手が回らない。続編もたくさんあるから早く見なければ。

フルメタル・パニック!
2002年1〜6月/テレビアニメ(WOWOW)/ロボット、SF、ミリタリー、ラブコメ

関さん 29歳ごろ
(※テレビアニメやドラマCDなどで音声収録時期が不明な場合、原則として放送時/発売時の関さんの年齢を記載)

役名 相良宗介
年齢 10代後半?(原作では年齢不詳。アニメ版で明確な言及があったかどうか記憶していない。)
役の属性 主人公
役の職業・所属 軍人。傭兵組織「ミスリル」所属。軍曹。乗機はARX-7 アーバレスト。高校1年生(潜入中)。
役の性格・背景 生真面目。基本は無粋で無愛想。高い能力を持つ兵士。8歳の頃から中東でゲリラ活動に従事。根っからの軍人気質。色恋をはじめ一般社会の文化に疎い。
声のトーン、演技の雰囲気など 中音〜やや高め。爽やかでありながら軍人らしい生真面目さと強靭さも感じさせる、私にとっての正統派ヒーローボイスである。関さんの声色&喋り方の中で最も好きなものの一つ。
「声優に死す」によると、声の雰囲気はのだめカンタービレの千秋真一とあまり変わりがなく、話し方で変化をつけているとのこと。(同書で紹介されていた役づくりのプロセスがすごく興味深かった!)2019年刊の「プロフェッショナル13人が語る わたしの声優道」では、「15年前の僕が高校生を意識してちょっと若く演じることで、10代だけどずっと戦場に身をおいてきたという、彼の複雑なバックグラウンドとうまく合う役だった」と語っている。
音響監督 鶴岡陽太
共演者 雪乃五月、ゆかな、三木眞一郎根谷美智子大塚明夫 ほか。
雪乃さんはじめ、皆さんうますぎる……。個人的に、1990年代〜2000年代前半ごろのアニメにおける声優さんたちの演技は最高だと思う。子供の頃見て育ったのがその時代のアニメだから、それがスタンダードとして記憶されているのだろうか。
福山潤さんが番レギで出演している。福山さんもいい声だ……。
原作 賀東招二
小説「フルメタル・パニック!
1998〜2011
富士見ファンタジア文庫


前述のとおり声だけでも耳福だが、言うまでもなく演技も素晴らしく、自然と聞き惚れてしまう。敵への怒り。胸が苦しくなるほどの緊張感と焦り、かなめや仲間たちへの想い。ラブコメシーンは愉快に微笑ましく。最高。何度も同じことを語ってしまうが、関さんの声を通してキャラの感情が矢のように突き刺さってくる。
シリアスありコメディありで、多彩なお芝居を堪能できる作品である。


人気シリーズだけあってストーリーも面白い。ロボットものは本来守備範囲外なのだが、楽しく鑑賞することができた。宗介かっこいい!
ヒロインについては、かなめの芯の強さは尊敬するが、私はテッサ派である……。ヒロイン、テッサで見てみたかった。


変態目線の感想としては、宗介が喘ぐ第13話が必見!(笑)